昨日、大山誠一郎さんの「アリバイ崩し、承ります」を読了しました。ここまで爽快に、テンポよく進むミステリージャンルの本に出会ったのは初めてです。流れ自体は川口俊和さんの「コーヒーが冷めないうちに」にどことなく似たような雰囲気がありました。ミステリー系の本が好きな方はぜひ一度、手に取って頂きたい一冊です。
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1.「アリバイ崩し、承ります」~あらすじ~
殺人を告白して死んだ推理作家のアリバイとは!? 新米刑事が思わず通う、鮮やかすぎる謎解き――。 時を戻すことができました。アリバイは、崩れました――。 美谷時計店には、「時計修理承ります」だけでなく「 アリバイ崩し承ります」という貼り紙がある。「 時計にまつわるご依頼は何でも承る」のだという。 難事件に頭を悩ませる捜査一課の新米刑事は、 アリバイ崩しを依頼する。ストーカーと化した元夫のアリバイ、 郵便ポストに投函された拳銃のアリバイ、 山荘の時計台で起きた殺人のアリバイ……7つの事件や謎に、 店主の美谷時乃が挑む。あなたはこの謎を解き明かせるか?
2.要約すると、こんな感じ(※内容だけ知りたい方へ)
主人公:捜査一課に配属された「僕」の視点で物語は進められます。
アリバイ崩し:時計屋の跡継ぎ「時乃」が相談者の抱えるアリバイを崩します。
主人公は捜査一課(刑事)というセクションにいるにも関わらず、事件の解決の意図が見えない為に「5,000円でアリバイを崩してくれる」という時計屋に「アリバイ崩し」の依頼をかけます。事件は計7つ。(正確には6つ)プロでも解決できない難解事件のアリバイを、20代の女性時乃が鋭い視点で解決に導きます。お決まりのフレーズは「時を、戻すことができました。」
●事件1:ストーカーのアリバイ
●事件2:推理小説家のアリバイ
●事件3:郵便ポストに投函された拳銃のアリバイ
●事件4:先代の時間を移動するアリバイ
●事件5:失われたアリバイ
●事件6:山荘の時計台で起きた殺人のアリバイ
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3.本書のみどころは!?
なんといっても、時計屋の時乃がアリバイを崩していく鮮やかさにあり!各事件の概要を先に語られるのですが、まずこの時点で読者は考察を立てます。同じヒント・情報が与えられているにも関わらず、その情報だけで時間軸・行動を推察しアリバイを崩していく爽快さは、まさに鳥肌物です。通常ミステリー小説では1つの事件をテーマに長々と事件のアリバイ・関連性等が見えてくるものですが、本書では7つの事件をわかりやすくかつ読者にも考える時間が与えられているかのように語られます。この「アリバイ崩し、承ります」はミステリー部門で第1位を取得している今注目の一冊です。ぜひ、ご一読下さい。
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