最近では国の持続化給付金詐欺なども横行し、防犯サービスが拡充された現代でも絶えない犯罪なのだと感じております。”防犯”で検索をしていると、過去に非常におもしろい記事があったため、こちらにご紹介いたします。まさに広告費0円の、発送の転換というものです。
★「3M(3M Safety and Security社)の防犯ガラス」
3Mがカナダのバス停に展開した防弾ガラスのユニークな広告が、一時話題となりました。様々な衛生・安全にかかる製品を提供している同社は、その耐久性の高さを公知にするために”中に300万ドル(約3億円)の大金”を入れた防弾ガラスをバス停に設置したのです。
ちなみに、これを壊せたら本当に中の3億円のお金がプレゼントされるという、国民にとっては衝撃的な広告でした。
例えば治安や防犯上の観点から、あなたが企業の経営者で防犯ガラスを購入しようと検討しているとします。(しかもあなたは情報が少なく、インターネット上にはあらゆる防犯ガラスのレビューが記載されていて、情報に錯綜しています)
あるとき、あなたはバス停でこの防犯ガラス会社(3M)の広告を目にとめました。
防犯ガラスには"ガラスを割ってみてください。割れたら、中の300万ドルを差し上げます”と記載されています。
あなたはあらゆる手を使って、できる限りのことをしてみますが、ガラスはやぶれません。結果、あなたはこの防犯ガラスを購入することになるでしょう。
【ポイント】:広告とはアイディア(創造性)である。
まず自社の商材を公にさらすことで、リスク(割られる可能性)を背負いながらも”商品力”を訴求している点です。それだけ防弾力に自信があるということです。多くの企業は広告投資をする際、”インターネットやチラシ”を真っ先に思い浮かべがちですが、実際はリーチ➢接触➢話題性喚起が重要になります。そして多くの企業は、こういったリスクはとりません。ユーザーの口コミや話題性は、最大の効力を発揮することを知ってても、安全策をとるのです。同社はこの訴求で、見事広告費0円で急成長を遂げました。
※実際に、ガラスを割ろうとする人は失敗して、またその無様な絵面が話題となり、インターネット上で急速に広まりました。
広告投資には様々な種類があり、一般的に”当たり前”と思っていることが費用対効果の出ない投資だったりします。SNSやインターネットの普及で、莫大な情報で埋め尽くされるようになった現代。需要者は”真の情報”を常に求めています。その証明は、ユニークな発想やアイディアから生まれるケースがほとんどなのだとか。
あなたの会社の広告戦略を、一度見直してみませんか?
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