周りの人と比較して、「自分って、大した人間じゃないなー」と悲観的になる。私自身もこの経験則があり、同様に悩まされていた一人でした。しかし「なぜ比較してしまうんだろう?」を突き詰めると見えてきたものがあり、今はムダに落ち込むことのない日々を送ることができています。今回はその”見えてきたもの”についてご紹介し、皆様の重荷を下ろすことができたらと考えています!
【目次】
1.「そういえば急に増えた?」:書店に並ぶ自己啓発本の数々について
2.「他人と比較」:比較癖がもたらす末路について
3.比較癖を治す方法~まとめ~
4.「自分自身と向き合ってみる」:昨日の自分を越えろ
5.まとめ
1.「そういえば急に増えた?」:書店に並ぶ自己啓発本の数々について
2.「他人と比較」:比較癖がもたらす末路について
3.比較癖を治す方法~まとめ~
4.「自分自身と向き合ってみる」:昨日の自分を越えろ
5.まとめ
1.「そういえば急に増えた?」:書店に並ぶ自己啓発本の数々について
私は読書を趣味にしていて、頻繁に書店に立ち寄る機会があるのですが…。最近、「生き方」を問うような”自己啓発本”が増えているという事実について、ご存知でしたか?これは「平成に急増した”自己啓発本”」として日経新聞社が既に紹介しており、「より良い自分の生き方・在り方を求める傾向が強くなった」ことに起因すると言われています。
特に上位に占めるビジネス関連書籍・企業家の講演及び出版書籍はニーズが高まっており、市場規模は拡大傾向で推移していることが分かります。特にインターネットやSNSが普及したいま、どこぞの誰とも知らない人の生活や収入、その他ライフスタイルを除くことができるようになり、「自分もあんな生活をしてみたい!」という欲求喚起や嫉妬がこれを生み出しているとも言われています。
●書店のレイアウトを見ると一目瞭然!?流行り廃り(すたり)を俯瞰してみる。
街の書店や都市部の大型店舗に行くと、本のカテゴリーや配置場所・在庫数だけで「何がいまトレンドなのか」を把握することができます。例えば大阪は梅田駅(阪急)の紀伊国屋書店内のレイアウトを見ると、人の流動数・陳列量がそれを物語っていることが分かります。
最も人の出入りが多い(激しい)2F阪急電車のりば側では、新刊・雑誌等を中心に陳列されています。(これはどの書店も同じですが、最近はビジネス書関連の新刊が非常に多く取り揃えられています)
また少し奥に進むと「社会」・「実用」・「文学」コーナーに進み、陳列量の多さも区画規模から推測できます。一見「自然科学」や「文房具」コーナー側区画が大きく見えますが、このカテゴリーでの人の流動は限定的であり、混雑している光景はあまり見たことがありません。
また陳列されている書籍が「どのように並べられているのか」を見ることも、トレンドを抑える観点ではおもしろいかもしれません。画像は三省堂書店の店員、新井見枝香さん(新井賞)。本の販促を兼ねて個人的に推したい本をここ数年発表しているのだとか。
POPや「店長オススメ!」と記載された告知の背景や意図をくみ取り、騙されたと思って読んでみるのも良い選択かもしれません。
2.「他人と比較」:比較癖がもたらす末路について
さて、ここからが本題。ところで皆様はダイヤモンド社が出版するベストセラー『嫌われる勇気』という本をご存知でしょうか?
要約すると、アドラー氏は「人間には“優越性の追求”という普遍的な欲求がある」と考え、これがうまく満たされないと”劣等感”というものを感じ…以下省略。ただ、その劣等感は人間のパワーになると考えた、というストーリーです。しかし一方で、この劣等感があまり強くなりすぎたり、あきらめにつながったりするようないびつなものになった場合には、これを”劣等コンプレックス”と呼び、「どうせ負けるんだから、やらない」というアパシー状態に陥ると語っています。
この書籍では、人と比べた際に「それですねたり、あきらめたりするのでなく、それを頑張る原動力にできればいい」と問われています。
題目に戻ります。上記のことからも分かるように、他人との比較がもたらす劣等感は、突き詰めると脱力や疲弊・アパシー状態に陥ることが明らかになっています。
★なぜ比較癖が起きるのかについて
これは諸説ありますが、最も有力とされている説は「流れ」にあると考えられています。例えば小・中・高・大学での教育を経て就職をするという例を「1つの流れ」だとすると、多くの人がこの流れに則って様々な企業や国で働き、起業し生活をしているわけです。
しかしこの流れに則ってそれぞれの今がある故に、近接性・近しさのようなものを感じる傾向があると言います。つまり「同じようにレールを走ってきたのに、あいつはこんなことができるんだ」の魂胆は、同じ流れを歩んできたが故の個々の錯覚によるものであり、同様に他社もあなたのことを「あいつはこんなこともできるのか」を感じているというわけです。(色々意見ありますが)
3.比較癖を治す方法~まとめ~
結論:「昨日の自分よりも今日の自分磨きへ」隣の芝は見なくても大丈夫!
★「自分の成功」にもしっかりと目を向ける!
他人の成功ばかりを見ていると、自分の成し遂げたことを忘れてしまいがち。確かに、あなたはお金持ちでも有名人でもないかもしれません。でも、お金や名声だけが「成功」なのでしょうか?自分の成し遂げたことや、乗り越えたことを考えてみてください。他人の人生に影響を与えたこともあったのでは?それこそが成功なのです。決して忘れないでください。
★なぜ比較するのかを自問自答していく
自分が十分ではないと考えていますか?専門家のように、物事に詳しくないことを懸念していますか?他人の能力に恐れを感じていますか?
もしそうなら、自分がなぜそのように感じるのかを考え直してみましょう。そして、そのような考えを抱かないように訓練するのです。他人と自分を常に関連づけているうちは、決して満たされることはありません。
★「モノ以外」の目標を持つ
あなたにとって「成功」とは何ですか?イイ車や高価なモノを持つことを成功だと考えているのなら、自分の価値観を見直すべきでしょう。他人が持っているモノにばかり注目すると、嫉妬してしまう可能性が高くなります。
まずは、「目標」を持ちましょう。愛や思いやり、寛大さ、友情のようにモノではないもののために努力するようにしてみてください。
★他人は敵ではなく「仲間」競争をやめよう
誰が何と言おうと、人生は競争ではなく、そこに勝者も敗者もありません。陶芸教室に参加して自分より上手い人がいようと、ボーリングで自分よりもスコアの高い人がいようと、彼らに勝とうという考えは抱かないように。
そうではなく、「相手を褒める」のです。彼らの能力を称え、インスピレーションに変えましょう。どうすれば上手くなるのか、聞いてもいいでしょう。競争するよりも、自分をチームの一員として考えることで、より幸せになれるはずです。
★テレビの中のセレブだって「ひとりの人間」と理解する
有名人や成功した人を羨ましく思いつつ、自分は決してなれないとひがむ。でも、あなただって素晴らしい人間。どんな有名人であろうと、彼らもひとりの人間にすぎません。彼らにだって間違いを起こすことがあります。他人をスーパーマンのように考えるのではなく、自分と同じような「ひとりの人間」と思うようにしましょう。
★自分をやる気にさせる、比較などないことを知る
有名人や知り合いなど、あなたが他人と自分自身を比較するときは、そのことが自分に与える影響を想像してみてください。比較することで、熱心に働くことができるようになったり、自分の限界を超えることができたり、新しいことに挑戦しようとする気持ちが生まれますか?
★比較が習慣化してしまったら散歩で頭をスッキリ!
他人と自分を比較するのは簡単ですが、習慣化してしまうことは避けなければいけません。気づいたときに、早めにストップするようにしましょう。そのためには、環境を変えること。散歩に出かけるのがベスト。頭をスッキリさせ、その考えにとらわれないよう訓練しましょう。
★今、すでにあるものに感謝!
モノにしろ、モノ以外にしろ、あなたは自分が思っているより多くを手にしています。自分が十分でないと感じたときは、幸せを感じるために、自分が持っているすべてのものを書き出してみましょう。居心地のいい家、パートナーや友人、ユーモアのセンス、とても美味しいチーズケーキを作る才能など…。小さなことでも、大きなことでも、すべてをリストアップ。そして、自分がどれほどのことを手にしているのか、しっかりと確認を。
★どうせ比べるなら「自分自身」と
競争が好きな人もいます。もしかしたら、あなたもそのひとりかもしれません。でも、それなら他人ではなく、「自分自身」と対決することです。早く走れるように頑張ったり、ステキな詩を書いたり、過去に学んだことをさらにスキルアップすべく努力しませんか?
4.「自分自身と向き合ってみる」:昨日の自分を越えろ
大切なことなので、何度だって申し上げます。「比較するならば、昨日の自分」と比較すべし。その昨日の限界を常に少し超えることで、日々成長することができます。他人との比較は終わりがなく、自身を一生苦しめることとなります。
「じゃあ、昨日の自分を越える」って、どんなことをすればいいんだ!?…心配ご無用です。究極なんだって良いのですが、例えば毎日早く寝たいけどついつい夜更かししてしまうという人は、「スマホを触るのを寝る前少し昨日より早くやめる」とか。ゲームで感覚でやるのがいいみたいです。
ちなみにスーパーエイジャーと呼ばれている人は日々昨日よりも少し難しいことに挑戦し続けているそう。脳は老化していないってすごいですよね。毎日の積み重ねが重要だとは言いますが、ただ行うだけではなく少しずつ難易度を上げてみる。筋肉も少しづつ負荷を上げていくことで筋肉はどんどん大きく発達していきます。つまり、それと同じ。
※スーパーエイジャー:実年齢よりはるかに若い人々と同程度の記憶力や認知機能を持つ80歳以上の高齢者のこと
5.まとめ
さて、今回は人生において必ず一度は悩みがちなトピックを選び、記事としてご紹介いたしました。賛否両論あるかと存じますが、結論は「自分と向き合って、少しずつ前へ」が大切だということ。いろんな選択肢があって、ライフスタイルがあって当然です。絶対にそれを重荷だと思わず、ちょっとずつ前進してください。
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