◆「知っておきたい!」:商工会議所・商工会でのワクチン接種の対応について◆

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新型コロナウイルスに対するワクチンの職域接種について、東京商工会議所ではコロナ禍で厳しい経営が続く飲食・宿泊等中小企業を優先した接種を、東京都の医師会と共同で来月7月8日からスタートする意思を発表されました。この内容を受けて、各市町村の商工会議所・商工会では接種会場の手配と対応スキームの構築に早急に動いています。





政府の新型コロナウイルス感染症対策本部において、職域接種に対する支援策等が公開されました。ちなみに商工会議所が要望した「現在の職域接種の枠組みを活用した、中小企業の共同接種への費用助成」に対して、まだ不確定要素も多いため、現時点での情報をリリースいたします。

1.商工会議所・商工会におけるワクチン接種への意向

国内における中小・小規模事業者が占める割合は99.7%と言われており、国内の経済は中小企業等が大きな下支えとなっていることは周知の通りです。その小規模の事業者の多くが加入している団体こそ、商工会議所(商工会)であり、経営支援・保険・交流促進等、事業者の経営サポートを担っている機関です。




現在、ワクチン接種における各所の考え方は非常に前向きであり、すでに会場手配・スケジュールの落とし込みまで動いている団体も出てきている実態にあります。

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福山商工会議所の対応について(地域経済紙より抜粋)




早急な接種を望む中小企業等にとって、各市町村に1つは存在する商工会議所・商工会の存在は非常に大きなものであり、大きな期待が寄せられています。平時の時ですら人流が抑えられていない今、改めて早期ワクチンの接種をもって収束にシフトし、感染爆発並びに緊急事態宣言の再発例・企業の倒産・閉業を食い止めなければなりません。

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東京主要駅周辺における人の流れの推移(令和3年6月17日(木)15時台の増減率)(前日(16日)、感染拡大以前*との比較)



2.国からの助成金に対する目安

今回の各商工会議所等での対応リリースを受けて、現在早急に会場手配及び派遣機関の確認に動いている状況のなか、各市内の大会場を保有する企業等から多く問い合わせが入っているとのこと。それは国の提示する支援内容に、必要経費の補助(会場費・接種対応費用等の日当)内容が公開されたためです。

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➢6月17日の本会議で議題にあがった内容より




ちなみに各市町村に点在する商工会議所の機能として、主に「会場手配」・「医療関係機関(ワクチン接種対応)の手配」及び市内の事業者への周知にあり、この接種自体も「商工会議所・商工会」の会員限定で対応を進める可能性もあると言われています。

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➢ワクチン接種に対する接種の加速化への考え方(対策本部資料より抜粋)



3.現状の各商工会議所の動き

現在は東京商工会議所を筆頭に接種会場の手配・スキームの構築を急ピッチで進めている状況です。一方で小さな村・地方での会場手配や関連機関の手配は遅れている状況にあり、スピード感の足並みにばらつきがあるようです。

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➢大都市圏の接種会場の様子




ワクチン接種には賛否両論あり、個々で接種の自由が保障されるべき事案ですので、中小・小規模事業者(代表者)の強制的接種の催促等がないよう、周知を行う必要があるといえるでしょう。




4.まとめ

ここまで、現時点(2021年6月18日)の発表情報をまとめて公開いたしました。事実として公開できることは「現在、各商工会議所等では急ピッチで接種会場の手配・医療関係機関の手配」が行われていること。そして東京商工会議所を筆頭に来月頃から徐々に中小・小規模事業者における接種の受付が開始されることです。
※会場は商工会議所等ではなく、近隣の大規模会場や企業等の施設を借りるケースが想定されています。

また正式な情報が入り次第、こちらにも情報を更新して参ります。

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