様々なジャンルの本を多読してみて思う、「自己啓発本を読む価値」について

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数多くの書籍にふれ、様々なジャンルの本を読破してきました。最近、書店に行くと「自己啓発本」関連の書籍を見る機会が増えていることにお気づきですか?自己啓発関連の書籍は、読み始めると「沼」にハマってしまうように、次から次へと読み進めてしまう「自分に自信を与えてくれる」ような内容ばかり。今回はこのジャンルの書籍を読むメリット・注意点についてご紹介いたします。







1.自己啓発本を読むメリット・価値について


自己啓発本は、自分自身の成長を促進するために書かれています。それらを読むことで、自分の能力やスキルを向上させ、人生で成功するための戦略を学ぶことができるのです。(もちろん、100%成功するなどの根拠はありません)


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自己啓発本を読むきっかけ調査(gooランキング)





①自分自身の成長:自己啓発本は、自分自身の成長を促進するために書かれています。それらを読むことで、自分の能力やスキルを向上させ、人生で成功するための戦略を学ぶことができます。


②他人とのコミュニケーション:自己啓発本は、他人とのコミュニケーションに役立つアイデアやヒントを提供することがあります。これにより、ビジネスやプライベートな関係において、より成功することができます。


③自己反省:自己啓発本には、自己反省に役立つツールやアドバイスが含まれることがあります。これにより、自分の弱点や改善すべき点を明確にし、改善するための具体的なアクションプランを作成することができます。


④ポジティブな考え方:自己啓発本は、ポジティブな考え方を促進することがあります。これにより、人生に対する前向きなアプローチを持ち、ストレスや不安を減らし、幸福感を高めることができます。


⑤自信の向上:自己啓発本は、自信の向上に役立つことがあります。成功のための戦略や、自分自身にとって重要なことを明確にすることで、自分自身に対する自信を高めることができます。



以上のように、自己啓発本を読むことは、自己成長やコミュニケーション能力の向上、自己反省やポジティブな考え方、自信の向上など、多くの価値をもたらすことができます。





2.これだけは注意しておきたい、自己啓発本を読むことによる問題・弊害



自己啓発本を読み続けることには、いくつかの問題や弊害があることがあります。


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自己啓発本は、判断力の低下と負のループにハマるリスクが懸念されています





①過剰な依存:自己啓発本を読み続けることで、自分自身の力や判断力を過小評価し、過剰に依存してしまう可能性があります。これにより、自分自身が持っている能力を最大限に発揮することができなくなる場合があります。


②読書欲求のみに囚われる:自己啓発本を読み続けることで、読書欲求が強くなり、実際に行動することが少なくなる可能性があります。行動しなければ、自分自身の成長や目標達成にはつながりません。


③パラドックスの恐れ:自己啓発本には、異なる意見やアドバイスが含まれることがあります。そのため、異なるアドバイスを実践することで、自己矛盾が生じる場合があります。


④現実との乖離:自己啓発本に書かれていることが、現実に合わない場合があります。現実と乖離していることを理解し、自分自身の状況に合わせた適切なアプローチを考えることが重要です。


⑤過剰なストレス:自己啓発本を読むことで、自分自身に対する期待や責任感が高まり、過剰なストレスを抱える可能性があります。ストレスを軽減するためには、自分自身に対して優しく、現実的な目標を設定することが重要です。


以上のように、自己啓発本を読み続けることには、依存や読書欲求、パラドックス、現実との乖離、過剰なストレスなどの問題や弊害があることがあります。自己啓発本を読む際には、自分自身に合ったアプローチを見つけ、適切なバランスを保つことが重要です。






3.最近書店で自己啓発本がたくさん並ぶようになった背景とは?


自己啓発本が書店に並ぶようになった理由は、いくつかあります。


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多くの書店では既に「自己啓発コーナー」が設けられています


①成長志向の増加:近年、人々は自己成長や自己実現を目指す傾向が強くなっています。自分自身を向上させ、幸福感を高めるために、自己啓発本を読むことが人気となっています。


②需要の増加:自己啓発本は、自己成長や自己実現を目指す人々にとって、重要な情報源となっています。需要の増加により、出版社は自己啓発本の出版を増やしていると考えられます。


③マーケティングの戦略:自己啓発本は、広告やマーケティング戦略によって、市場に浸透しています。書店での販促活動や、インターネット広告などがその例です。


④デジタル技術の進化:デジタル技術の進化により、自己啓発本を書店に行かずに購入できるようになりました。電子書籍やオーディオブックなど、様々な形態で提供されるため、より多くの人々にアクセスできるようになっています。


以上のように、自己啓発本が書店に並ぶようになった理由は、需要の増加や成長志向の増加などが挙げられます。また、デジタル技術の進化によって、より多くの人々にアクセス(例えばSNSで業界リーダーのアカウントにアクセスする等)できるようになったとも言えます。






4.自分を見失わないように。劣等感との隣り合わせ。


他人との比較は、自分自身を見失う原因となる場合があります。他人と比較することで、自分自身が足りないと感じたり、不安や劣等感を抱くことがあります。そのため、以下のような点に気をつけることが重要です。


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気をつけたいのは「他人との比較」ではなく、「過去との成長比較」





①自分自身との比較をする:自分自身と過去の自分と比較して、自己成長を実感することが大切です。自分自身と比較することで、達成感や自信を持つことができます。


②目的に合わせた比較をする:他人との比較は、目的に合わせて行う必要があります。同じ条件で比較することができる相手でなければ、自分自身と比較しても意味がないことがあります。


③感謝の気持ちを持つ:自分自身が持っていないものや、他人が持っているものに焦点を当てるのではなく、自分自身が持っているものに感謝することが大切です。


④目標を明確にする:自分自身の目標を明確にし、その目標に向かって取り組むことが大切です。目標に向かって努力することで、他人と比較することによるストレスを軽減することができます。


⑤他人と比較することを避ける:他人と比較することを避けることができるように、SNSの利用を控えたり、周囲の人々と比較することを避けることが大切です。


以上のように、自分自身との比較をすることや、目標を明確にすることが重要です。他人と比較することによるストレスを軽減するためにも、自分自身の成長や感謝の気持ちに注目することが大切です。






まとめ


いかがでしたか?今回は私なりに「自己啓発本を読む」ことに対する注意点や良い点を、根拠を交えてご紹介いたしました。業界リーダーや一定の実績のある方々が執筆している書籍だからこそ、「応援されている気持ち」を感じやすいのですが、一方で自己啓発本を読む方に限って「他人との比較で苦しむ」傾向が高い調査データも報告されています。

過度に成長意欲を高めず、比較方法・対象を見直す等、一度立ち止まって整理をしてみてはいかがでしょうか。