カフェの経営って、難しいのだ。
先日、市内のオープン間もないカフェへ、取材に行ってきた
事業計画や補助金の事例で、頻繁に登場するカフェ業態。(例えば、融資時に作成する創業計画書でも、カフェ開業の事例はよく取り上げられる)
オーナーからすれば、「カフェ経営、舐めるなよ」と。
私も取材を通して、「舐めたらアカン」と認識。
今回は、そんなカフェ経営の裏側を、ちょろっとご紹介。
小規模事業者の、創業時の想いと、立ち上げ後のリアルな声
経営者は、事業規模を問わず様々な「想い」や「夢」をもっている
一見、どこにでもありそうな小さな喫茶店オーナーですら、「珈琲の香りや楽しみ方を、たくさんの人に広めたい」といった、強くて固い意志・開業動機をもっていたりする
または、「地域の子供から高齢者まで、気軽に集える”たまり場”のようなお店を作りたい」なんて、地元貢献をも鑑みたコンセプトのお店だって存在する
私自身のことを言えば、勉強や携帯の充電の為に、カフェを頻繁に利用する。(←ただの迷惑である笑)
↑Mナルドには、大変お世話になっている
勝手なイメージだけれど、そんなお店の代表(オーナー)と言えば「時間の流れがゆっくりで~..。」、「お客さんと、お話しながら~..。」なんて、呑気なオーナー像を描いていたわけだ。
案の定、その日は私の取材にたっぷり時間を割いてくれるわけもなく
仕込みや電話対応、SNSの更新や掃除に機械のメンテナンス
やること盛りだくさん、動きっぱなしのオーナーの姿が、小規模事業者のリアルな現場での印象だった
開業するのも大変!お金!お金!
最近はDIYや居抜き物件の活用機会が増え、飲食店の初期投資額も「従来より低くできる」と勝手に思っていた。
これも間違い
居抜き物件でも、水回りや換気扇の取り換えが必要だったり、劣化や補修が必要となる機械設備も、案外多いらしい。
それに、物件を選んだ後も「収納スペースが少ない!」とか、「電気・ガスの容量が足りないじゃん!」という事件というか後悔があるみたい。
追加費用が発生する前提で、金融機関に融資の申請を出すのが賢明なのかもしれない
数席程度のカフェ業態であれば、平均総開業投資額は500万円前後がボリュームゾーンという印象。
立地や設備へのこだわり、雇用(人件費)を見据えた、固めのシミュレーションが必要かなと。
https://jfc-guide.com/financing-guide/18185/
賢い経営者は、国や市の補助金・助成金制度(建設費用や機械設備・広報費等が補助対象だったりする)を利用して、支出を抑える努力をしている。
私も事業計画書の作成をご支援しているが、どうやら補助金の入金が遅れているみたいだから、不満の声もあるみたい..。
「強み」と「機会」を整理する。いや、絶対強みはある!
小さなカフェがビジネス街に出店して、集客を図っていきたいというケースを考えてみる
「SNSフル活用!」、「低価格で攻めよう!」、「映えるしかない!」、「ウーバーイーツ!」。色んな声が聞こえてきそうだけれど..。それらはあくまで手段
まずは「自店の強みは何か?」を整理して、周りの立地や環境で「販売機会となりうるチャンスはあるか」を分析する。経営用語ではSWOT分析と言い、”機会を捉え、強みを伸ばす”というのが鉄則らしい。
※補足:低価格戦略は、中・小規模企業がとるべき施策ではない。だって、客数も生産量も資本力も、圧倒的に少ないから
他の業種では、どうだろう?第三者がみると強み?
業種を変えて、私の知り合いに木材屋さんがいるんだけれど、「御社の強みは何ですか?」って聞くと、「そんなもんないよ笑」と返される。
でも、よくよく聞くと「小回り・即日納品の仕組みがある」や「複数の供給網・営業ツール(チャネル)を確保している」と言うんだから、それが強みだよ!って、ツッコミを入れる。
この手の整理は、第三者と一緒に行う方がいいのかもれない..。
いいカフェって、どんなお店?
とある雑誌の1ページに、「カフェ ヴィヴモン ディモンシュ」という神奈川にある老舗繁盛店の取材が掲載されていた。
「長く愛される店とは、どんな店でしょう?」
この質問に対して、オーナーは「選ばれるお店」になることだと。
確かに、私たちは常に「比較と選択」を繰り返している。
重要なのは、”お客さんにとっての優先順位”を上げること。選択肢から漏れないお店作りをすること。
商いは、これだからおもしろい。