「想いは現実を超えていく」—— LED関西に参加して、私が受け取ったもの
到着時間:14:00
会場に繋がるエレベーターの場所が分からず、迷子になり、遅刻
ただ…
会場に足を踏み入れた瞬間、空気が違いました
正直に言うと、最初はそこまで期待していませんでした。
「女性起業家のビジネスプレゼン大会でしょ?」くらいの軽い気持ちで会場に向かいました。でも、扉を開けた瞬間から、その予感は完全に裏切られました。
↑ファイナリスト10名
500名を超える観客。スポットライト。静かな緊張感と、ひりひりとした熱気が混ざり合った空間。
「これはコンテストじゃない」——そう直感的に感じました。
LED関西って、どんなイベント?
LED関西(Ladies' Entrepreneur Discussions) は、女性起業家応援プロジェクト「DISCOVER MYSELF」の一環として開催されるビジネスプラン発表会です。大阪信用金庫が冠スポンサーを務め、近畿経済産業局や100社を超える企業・支援機関が連携する、関西最大規模の女性起業家支援イベントです。
📌 ポイントは「コンテストではない」ということ。
主催者の言葉がとても印象的でした。
「一人ひとりの"なぜあなたがやるのか"を大切にしているから、優劣をつけて競うべきではない」
勝ち負けじゃありません。その人がその事業をやる「理由」と「想い」を、数百名の前で語る場所——それがLED関西でした。
5分間スピーチの迫力——言葉が、グサグサ刺さってきます
審査を通過した10名のファイナリストが、たった5分間でビジネスプランと自分の想いを語ります。
たった5分。されど5分。
壇上に立った女性たちは、みんな緊張しながらも、どこか「燃えて」いました。
あるプレゼンターは、子育てをしながら感じた孤独と不便さをビジネスに変えようとしていました。 あるプレゼンターは、自分が経験した理不尽をゼロにしたくて起業を決意したと語ってくれました。 あるプレゼンターは、「誰かに必要とされる存在になりたかった」と、声を震わせながら話してくれました。
↑相当の練習あってのプレゼンテーションだったと...。
数字やロジックより先に、「この人の話を聞きたい」と思わせる何かがありました。 それが「想い」というものの力なんだと、改めて気づかされました。
「めんどくさい」がビジネスになる——女性起業家の感性に驚きました
この日、最も驚いたのは、ビジネスアイデアの"出どころ"でした。
多くのプレゼンターが口にしていたのは、難しい経営理論でも、市場調査のデータでもなく——
「日常の、ちょっとしためんどくさい」
だったんです。
- 「なんでこれ、いつもこんな手間がかかるんだろう?」
- 「あ、私だけじゃなくてみんな同じ困り方してる」
- 「だったら、解決できるかも」
その感性の流れが、あまりにも自然でしかも鋭くて驚きました。
「不便を不満で終わらせない」——これが女性起業家の強さなのかもしれないと感じました。
一方でこの日壇上に立った女性たちは、**等身大の日常の中にある"ひっかかり"**を出発点にしていました。それが聴衆の共感を呼んで、「わかる!」「私もそれ感じてた!」という空気が客席に広がるのを、肌で感じました。
「行動すること」の意味を、再定義された日
プレゼンターたちの多くは、起業経験ゼロからスタートしたとおっしゃっていました。資金もなかった。実績もなかった。でも「動いた」。
ある方の言葉が、ずっと頭に残っています。
「完璧になってから動こうとしていたら、永遠に動けなかった。まず動いたから、見えてきたものがある」
準備が整ってから動くのではなく、動きながら整えていく。
頭ではわかっていたつもりでした。でも、それを体現した人の言葉には、全然違う重さがありました。
LED関西のプログラム自体も「行動」を促す設計になっています。エントリーはたった1枚のビジネスプランシート。書き方がわからなくても、無料相談が受けられます。「完成させてからエントリー」ではなく、「エントリーしながら完成させる」という考え方です。
プロデューサー・井本達也さんの眼差し
このイベントを長年プロデュースしてきた井本達也さんの存在も、とても印象的でした。
アパレル、デザイン、行政支援という異色のキャリアを持ち、スタートアップ支援の現場で女性起業家と向き合い続けてきた方です。
井本さんがLED関西に込めてきた想いはシンプルです。
「なぜあなたがやるのかを、ちゃんと聞きたい」
コンテストにしない理由もここにあります。勝ち負けで人の想いを序列化しないために。10年以上にわたって積み上げられた100名以上のアンバサダー(過去のファイナリスト)ネットワークも、その想いの延長線上にあります。
↑最後にはスポンサー賞等も
参加して気づいた、3つのこと
① 「想い」は、最強のプレゼン素材
数字やグラフより、「なぜ私がこれをやるのか」という言葉が聴衆の心を動かします。
② 「不便」は、チャンスのサイン
日常の「めんどくさい」「なんで?」は、実はビジネスの種です。その感性を磨くことが、起業の第一歩かもしれません。
③ 「行動」は、考えてからではなく、考えながら
完璧を待っていたら、チャンスは過ぎていきます。小さな一歩でいいんです。動きながら、道は開けていきます。
おわりに——「想いは現実を超えていく」
LED関西のキャッチコピーは、「PASSION MEETS THE REALITY / 想いは現実を超えていく」。
最初は少し大げさな言葉だと思っていました。でも、あの5分間のプレゼンを10本見た後では、この言葉がそのまま心に落ちてきました。
現実は確かに、厳しいです。資金も、時間も、経験も、足りないことだらけかもしれません。でも、想いは現実の重力を超える力を持っています。その瞬間を、この日私はたしかに目撃しました。
もし少しでも「自分もなにか始めたい」と思っているなら、ぜひ一度LED関西に足を運んでみてください。 あの空間には、きっとあなたの背中を押してくれる何かがあります。