資格を5年かけて取った。でも、私はまだ「自分で稼げない」。

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正直に言います。


中小企業診断士、FP2級、簿記2級。 この3つの資格を取るのに、私は5年かかりました。

勉強時間にすると、何百時間になるでしょう。 テキストは何冊買ったか、正直もう数えていません。

試験に合格したときの達成感、今でも覚えています。



「よし、これでやっと"専門家"に近づいた」と思いました。


でも——。

今の私は、まだ「自分で稼げていない」のです。





専門学校からDMが届いた日


先日、ある専門学校から1通の案内が届きました。

内容はこうです。


「税理士資格を取得して、独立の道を開きましょう!


読んだ瞬間、少し笑ってしまいました。 そして、少し怖くなりました。


笑ったのは、「また資格の話か」と思ったから。 怖くなったのは、「もしかして、これに飛びつく人は多いんじゃないか」と気づいたから。

資格ビジネス、というものがあります。


「この資格を取れば稼げる」「独立できる」「市場価値が上がる」

—— そんな言葉で、資格取得を勧める学校や講座が世の中にたくさんあります。


もちろん、資格学校が悪いわけじゃありません。 でも、その言葉を鵜呑みにした私がいたのも、正直なところです。





「資格=稼げる」は、本当か?


ここで少し立ち止まって考えてみてください。

中小企業診断士やFPで、ちゃんと独立して稼いでいる人は存在します。 これは事実です。


では、なぜ私はまだ稼げていないのか?

資格が足りないから? もっと高度な資格を取れば、稼げるようになる?


……違う、と今は思っています。


資格は「知識の証明」です。 でも、「稼ぐ力の証明」ではありません。

この2つは、まったく別の話なんです。


私が気づいた「持ち腐れ」という現実


支援の現場でも、こういう人を何人か見てきました。


会計(簿記)の知識は完璧なのに、クライアントの財務諸表を前に経営状態の分析・資金繰り改善の道筋を組み立てられない人。

FP技能士の資格を持っているのに、自分のお金の管理も自信がない人。

中小企業診断士に合格したのに、経営者に何かを提案したことが一度もない人。


……私自身も、その一人でした。


知識はある。でも、それを誰かのために使った経験が圧倒的に少ない。


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↑現実は、こんなに丸くて綺麗な数字はない


「勉強ができる人」と「実務ができる人」の間には、思っていたより大きな溝があります。

これを「持ち腐れ」と呼ばずして、何と呼ぶのでしょうか。


「勉強は自己満足」——少し乱暴に聞こえるかもしれないけれど


これは、資格勉強を否定したいわけじゃありません。


5年かけて勉強してきた自分が、それを否定するわけがない。


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↑大学院にも通って、MBAまで取得したけど笑


ただ、正直に言うと——

勉強は「自己満足の部分」が確実にある


と思っています。


問題を解けた達成感。

テキストが埋まっていく充実感。

資格証書が届いたときの喜び。





これは全部、本物の感情です。 でも、それが「稼ぐ」こととイコールかというと、まったく別の話。


知識は確かに増えます。視野も広がります。 でも「稼ぐ」は、行動の話です。


誰かに価値を届けて、その対価を受け取る。 そのプロセスに、一度でも踏み込んだことがあるかどうか。


勉強と、稼ぐは、別ゲームなんです。


じゃあ、何が必要か


私が今、自分に言い聞かせていること。

それは、「資格を使って動くこと」です。


具体的には、こういうことを考え始めています。

副業からでも、案件をもらいに行く。 知り合いの経営者に声をかけてみる。 「無料でいいので、相談に乗らせてください」から始める。 商工会議所やよろず支援拠点に顔を出してみる。


自分なりのマネタイズを設計する。 「この資格でこんな人を助けられる」という図を、紙に書いてみる。 誰のどんな悩みを解決できるのか、言語化してみる。


これ、やってみると気づくことがあります。

「思ったより言語化できない」という現実に、ぶつかります。


それが大事なんです。

「できないことを知る」のが、次の勉強の理由になる。 そうなって初めて、勉強と行動が繋がり始めます。


資格はゴールじゃなく、スタート地点だった


振り返ると、私は5年間「スタート地点を目指して走り続けていた」のかもしれません。

資格取得はゴールじゃない。 スタート地点に立つための、チケットだった。


チケットを手に入れただけでは、何も始まらない。 会場に入って、自分で動いて、初めて何かが起きる。

この感覚、資格勉強を頑張っている人にこそ、早めに知ってほしいと思います。





最後に——資格勉強している人へ


この記事は、資格勉強を「やめろ」と言いたいわけじゃありません。

勉強は、絶対に無駄じゃない。 知識は、必ずどこかで力になります。


ただ一つだけ、一緒に考えてほしいことがあります。

「この資格を取って、何をするか。誰の役に立てるか」—— これを、勉強しながらでいいので考え続けてほしい。

資格はあくまで手段です。 目的は、自分の力で誰かの役に立ち、対価を得ること。

私はまだその途中にいます。 でも、ようやくその「途中」に気づいて、歩き始めました。


あなたも、ぜひ一緒に。